みつです
犬には、立派な牙が生えています。
この牙は餌を飲み込むために食べ物を砕く、とっても大事な役割をしています。
甘噛みと本気噛み
犬は時々、飼い主さんや一緒に暮らしている兄弟犬に噛み付くことがあります。
これらの多くは甘噛みといって、じゃれあい……つまり遊びで噛んでいるものです。
痛くないように加減をして噛んでくれているので、怪我をする事はありません。
小さなお子さんだと、痛みより噛まれることの恐怖で泣いてしまうこともありますが。
けれど犬が興奮していたり、怒っていて感情が高まっているときには、この力加減を忘れてしまうことがあります。
力加減をせずに噛まれると、痛いです。
犬に本気で噛まれるのは、爪で引っかかれる痛みと比べ物になりません。
皮がめくれるどころか思い切り出血してきます。
噛まれる場所や範囲によっては、重症扱いです。
私が小学生の頃、近所の犬に本気で噛まれたことがあります。
傷は小さなものでしたが、腕がしびれるような感覚になって、ほんとに痛かったです!!
犬は自分を守るために噛むことがある
自己防衛という言葉を聞いたことがありますか?
文字の通り自分で自分を防衛、つまり守ることです。
怖いことがあったとき、
嫌なことをされそうになったとき、
相手に強い怒りを抱いたとき、
これらの要因で犬が「嫌だ!」と思う気持ちが強くなると、自分の感情を主張するための行動が出てきます。
これが、本気で噛むという行動につながります。
本気を出すことで、相手が怯んでくれるからです。
相手が怯めば、自分にとって嫌なことをされずに済みます。
本気で噛むことは、嫌なことから自分を守るための行為なんです。
甘噛みが行き過ぎて本気噛みになることもある
「嫌だ」の感情以外でも、つい力加減を忘れて噛んでしまうこともあります。
子犬に多いですが、飼い主さんと遊んでいて楽しくなりすぎてしまった場合です。
始めは軽く噛み噛みしていたけど、段々興奮してきてしまって、勢いよく噛み付いてしまうことはよくあります。
もし痛みを感じる力加減で噛まれてしまったときは、「痛い!!」と思い切り叫んで、犬に伝えてください。
繰り返していけば、「これだけ力を入れたら駄目なんだ」と学習していってくれます。
もしこれが癖になってしまうと、興奮したらすぐに強い力で噛んでしまう子になってしまいます。
強い力で噛むことに抵抗がなくなると、力加減を忘れてしまう機会も増えてしまいます。
怪我をしなければ良い、
自分が噛まれるのは構わない、
というのは、とても無責任な行為です。
だって、飼い主さん以外と遊べない子になってしまうでしょう?
お散歩へ連れて行ったときに遊んでくれた人に噛み付いて、トラブルになっては大変です。
まとめ
犬が本気で噛むのは、自分を守るための自己防衛が働くから。
「嫌だ」という感情が強くなると、力加減無しで本気で噛んでくることがあります。
また、遊びの延長で興奮しすぎて力加減を忘れてしまうこともあります。
遊びの中の場合、痛みを感じるほど強く噛まれたときには「痛い!」と主張し、強い力で噛んではいけないことを学習させましょう!
最後に、うっかり犬に本気で噛まれることがあった場合には急いで病院へ行ってください!
傷口うんぬんだけでなく、感染症の危険もあります。
飼い犬だから少々のことは大丈夫、なんて思わないで。
というわけで、犬が本気で噛む理由についてまとめてみました。
ではまた!
みつ