みつです。
犬種標準で立ち耳がスタンダードとされる犬種の中には、生まれつき垂れ耳の犬種がいます。
―断耳の時期―
犬の断耳(だんじ)が行われる時期は、生後7週間から12週間までというのが一般的です。
私のように「週で言われてもピンと来ないよ!」という方もいると思うので、日付と月に置き換えてみますね。
日付で言うと、
生後7週間 →49日。
生後12週間 →84日。
月で言うと、
生後7週間 →1ヶ月と20日くらい。
生後12週間 →3ヶ月。
※1ヶ月=28日として計算しています。
ブリーダーさんやペットショップで子犬と出会いペットとして引き取るには、生後56日を過ぎてなければならないと改正動物愛護管理法で定められています。
このことから、私たち飼い主が子犬と初対面する時期には断耳していない可能性が圧倒的に高いです。
というのも、断耳の手術をした場合は最低でも3週間、耳を固定するための包帯が巻かれているからです。
その子犬が生後2ヶ月前後で、何もついてない綺麗な耳であれば、断耳されていないことが確実なわけです。
―断耳の方法とは?―
断耳は、全身麻酔が使われます。
犬が麻酔で眠っている間に、立ち耳を形成するために余分な箇所をメスで切り取ります。
余分な箇所というのは軟骨の一部なんですが、耳全体のおよそ3分の1だそうです。
写真は、我が家のミニチュアピンシャーです。
断耳していない生まれたままの状態の耳がこの大きさになります。
切り取った後は、縫合したり医療用粘着液で糊付けするなど、獣医さんによって処置は変わるみたい。
術後1週間は毎日消毒を行って、3週間~8週間は棒のようなもので耳を固定するために包帯が巻かれます。
生後12週目以内に手術が行われる理由は、この軟骨が硬くなるから、とのこと。
生後時間がたつほどに、犬の身体はしっかりしていきます。
耳の軟骨も、成長とともに硬くなっていくんですね。
軟骨が硬くなるほど手術も困難になり、綺麗な立ち耳をつくるのが難しくなるそうです。
犬にとってもダメージが大きくなるので、断耳をさせたい場合にはできるだけ早い時期に手術を行ったほうがよさそうです。
―費用はどのくらい?―
お財布事情、気になるところですよね。
でもね、断耳って明確な費用は定まっていないらしいんです。
近年では動物愛護の観念から、動物病院によってはお断りされる場合もあります。
OKが出ても、5万と言われるところもあれば15万と言われるところもあって、ほんとにピンきり。
だから、動物病院で直接お話を聞かないと、いくらで手術を行ってくれるかわからないところなんです。
消毒やら固定やら長い期間を要することも、値段に影響してくるんじゃないかなって個人的には思います。。
どのみち安いお値段ではできませんので、金銭的に余裕が無いと難しそうですね。
―まとめ―
今回は、断耳(だんじ)の時期・方法・予算についてまとめてみました。
まず断耳を行うのは、以下の期間。
生後7週間 →49日 →1ヶ月と20日くらい。
生後12週間 →84日 →3ヶ月。
麻酔が使えて、耳の軟骨が柔らかい時期に済ませるのが一般的です。
方法は、
・全身麻酔
・耳の3分の1を占める軟骨を取り除く
・手術の痕は縫い合わせる場合と医療用粘着液で糊付けされる場合がある。
術後は1週間の消毒期間、そして3週間~8週間は耳を固定する期間が必要となります。
予算については、5万だったり15万だったり、動物病院によってさまざまです。
確実に「〇万円です」とは言い難いので、断耳の手術を検討している場合には実際に動物病院で相談してみてくださいね。
犬にとって身体へのダメージが大きく、人間にとっても金銭面にダメージがあります。
断耳をしないから絶対立たないというわけでもありません。
うちのミニチュアピンシャーのように、興奮するとピンと耳が立つこともあります。
軽い気持ちで行う方はいないと思いますが、くれぐれも真剣にご検討ください。
ではまた!
みつ