みつです
今回はちょっとだけ暗いお話です。
我が家では、犬を2頭飼っています。
そのうちの弟分、ミニチュアピンシャーはブリーダーさんのところで初めて会ったときから、尻尾は短く切断されていました。
断尾(だんび)といって、生後間もない頃にハサミまたはメスでしっぽを切ってしまうんだそうです。
断尾を行う時期
断尾を行う時期は2パターンあります。
・10日以内
・8週目(2ヶ月)以降
なぜ2種あるのかといいますと、切断方法の事情です。
私自身とても衝撃を受けたのですが、生後10日以内に行われる断尾には麻酔を使用しません。
生後8日以内の子犬は「知覚が発達していないため、痛覚に鈍感」という説があり、麻酔は必要ないと考えられてきたんだそうです。
最近では、反対意見も浮上しているようです。
鈍感なのではなく、痛みに対するリアクションが遅い、又はあまりの痛みに鳴けもしないだけなんじゃないかと。
ボーダーラインとして定められているのは生後10日ですが、ブリーダーさんによって行われる断尾は生後3~5日と早めに実施してしまうんだとか。
なるべく早いうちに、っていう考えなのでしょうね。
もうひとつの生後8週目以降はお察しの通り、麻酔ありの、手術になります。
麻酔が使用できるまで待ってから手術を実施するので、これだけの期間が開いてしまうみたい。
断尾の目的とは
冒頭でお伝えしたとおり、我が家のミニピンも断尾されています。
この断尾の目的は、
感染病の予防
猟犬が獲物となる鹿や猪などに尻尾を踏まれないように
犬の美しさを保つため
こんな背景の事情にあります。
衛生面と猟犬の話で言えば、ちょっと納得するところもあります。
お尻を清潔に保ったり、敵(獲物)に隙を与えないようにするためだったり。
一番身勝手だなと思うのは、3つ目の美容目的でしょうか。
犬種標準といって、「この犬種はこういう形!」っていうスタンダードな状態が定められているんだそうです。
ミニピンは残念ながら、この犬種標準による尻尾が短いほうがスタンダードだったんです。
先日主人と買い物に出かけた先で、断尾されていないミニチュアピンシャーを見かけたんですが、お腹に届きそうなくらいヒョロ長い尻尾でした。
断尾されていないとあんなに長いんだなーって、まるで全然違う犬種みたいだなって、正直思ってしまいました。
胸板の厚みは一緒でしたけどね!!
まとめ
断尾は、以下の3つの目的のもと、生後10日以内または麻酔手術が可能な生後8週以降に実施される。
・尻尾からの感染病の予防、
・猟犬が獲物となる鹿や猪などに尻尾を踏まれないため、
・犬の美しさを保つため、
少なくとも、市場に出回るスタンダードな状態のミニチュアピンシャーは、断尾されている。
衝撃的ではあるけれど、これがミニピン界の現実です。
断尾をしていないミニピンを探したい方は、
・断尾反対派のつながりを持つ。
・あるいはブリーダーさんに事前に希望を申し出て、条件に合ったミニピンを待つ。
こういった手段をとらないと、まず短い尻尾のミニピンを紹介されることと思います。
ちなみに、短くてもちゃんと感情に合わせて尻尾は振れます。
皮肉なことに、それが逆に可愛かったりもするんですけどね・・・
断尾している犬は、幼い頃に痛い思いを経験しているので、とっても強い子だと思います。
辛い経験をした分、大事に育ててあげましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた!
みつ